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<実体験>電気主任技術者の資格は試験と認定でどちらが取得しやすいのか。学歴と実務経験による認定取得の難易度は?(電験を受けずに電気主任技術者)

新米電気技術者の道しるべ 道しるべNo-JU0009

-<実体験>電気主任技術者の資格は試験と認定でどちらが取得しやすいのか。学歴と実務経験による認定取得の難易度は?-

私は第3種電気主任技術者の資格を国家試験合格により取得し、第1種電気主任技術者の資格は学歴と実務経験による認定を受け取得しました。この経験を踏まえ、それぞれの取得方法を比較してみます。

電気主任技術者の認定に関する記事はこのすぐ下のリンクにまとめましたので確認してみて下さい。

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電気主任技術者資格の試験合格による取得の特徴

受験に制限がない為、誰でも試験を受験出来る。

 電気主任技術者試験は受験に制限がありませんので、年齢・性別・職業・国籍に関わらず誰でも受験できます。国家資格の中には実務経験や学歴が必要なものも多くありますので、誰でも受験できるという事は全ての方にチャンスがあるという事になります。

試験の難易度が高く、かなりの時間を勉強に割く必要がある。

 誰でも受験は出来ますが、簡単には合格は出来ません。電気主任技術者試験で最も下位の第3種は工業高校の電気科卒業程度の内容と言われています。この第3種でもかなりの勉強時間を必要とします。中にはあっさり一発合格する方もいますが、日常的に電気を勉強されているとか試験内容に関連した業務についている方かと思います。

 科目合格制度といって、3年以内に4科目に合格すれば良いのですが、私も機械に中々合格出来ず、理論、電力、法規を科目合格して3年目にやっと合格出来ました。

電気主任技術者資格の学歴と実務経験による認定取得の特徴

認定を受けられるのは限られた人のみ

 学歴と実務経験による認定を受けるためには条件があります。この条件を満たしている方のみが対象となります。

 この条件の詳細は別ページで紹介していますが、気づいたら条件を満たしていた言う人はあまりいないと思います。大部分の人が電気主任技術者の資格を取る事を意識して条件を満たしているはずです。

 まずは電気系の学校に通っている時に必要な単位を取得しなければなりません。工業高校の事は良く分からないのですが、少なくとも大学では認定を受けるために必要な単位を取得しなくても卒業出来てしまいます。

 次に、これも別ページで説明しておりますが、定められた実務経験を決められた年数積む必要があります。

 これらの条件を満たした方のみが認定を受ける為の申請が出来ます。

認定も簡単には資格取得出来ない。

 必要な単位を取得して、必要な実務経験を積めば申請して全ての方が電気主任技術者の資格が取得できるかというとそうではありません。産業保安監督部に申請する際に実務経歴証明書を提出するのですが、そこに記載されている実務経験について、詳細説明を求められます。専門的な内容を質問されますが、しっかり説明が出来ないと、認定はされません。しっかり説明出来るまで何度も産業保安監督部に足を運ぶ事になります。

 認定で資格を取得した人は難易度の高い電験(電気主任技術者試験)に合格して資格を取得した人に比べて楽をして取得したというイメージを持つ方がいるようですが、認定を受けるのも簡単ではない事をアピールしておきます。

まとめ

 認定校を卒業していない方や認定校を卒業していても実務経験を積めない環境にいる方が電気主任技術者の資格を取得するためには電気技術者試験センターが実施する国家試験を受験する以外に方法はありません。(これから認定校に入学するという選択肢もあるでしょうか。)

 認定を受ける条件を満たしている方はどちらの方法でも資格取得を目指せます。

 電気主任技術者の資格取得を目指す理由は人それぞれだと思います。

 難易度の高い資格試験に合格したという勲章が欲しい方は間違いなく電験を受けるべきです。業務上何が何でも資格が必要という方は、試験と認定の両方を準備するべきです。

 私のように電気設備の維持・管理・運用の保安の監督以外にも新規生産ラインの立ち上げや保全などの業務があったり、家庭の事情などで物理的に試験の勉強時間が確保し辛い方は認定を目指すと良いかもしれません。但し、何度も産業保安監督部に足を運ぶ覚悟と気長に考える事が必要となります。

 私が思うに、認定と試験では問われる内容が異なります。認定では実務経験に関することが詳しく問われますし、試験では理論的な事が深く問われます。試験の質が違うのです。(恐らく、認定の場合は学校で理論的な内容は習熟済みという考えなのだと思います。)

 また、どちらの取得方法も多少の「運」は必要だと思います。電験の場合はとにかく出題範囲が広いので、集中的に勉強したところや得意な分野が出題されれば良い得点が取れると思います。年度によって問題のレベルも多少異なります。認定の場合も面接(照会)時の担当官により質問の内容は大きく変わると思います。

 最後に、この記事をご覧いただいた皆さんには迷わずに最初の一歩を踏み出して頂きたいと思います。電験は難しいです。認定は手続きが煩雑でめんどくさいです。でも、電気主任技術者の資格を取得した暁には他には代えがたい達成感を味わう事が出来ます。


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