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電気主任技術者が単結を書く際のお勧めはフリーソフトのJw_cad

 電気主任技術者や電気管理技術者をしていると単結や配置図等を自分で作成したいという場面が出てきます。小規模な設備であれば手書きやお絵描きツールを使用しても良いのですが、やはりCADでしっかり図面を書けると後にきれいな形で残すことも出来ますのでお勧めです。
 この記事では工場の電気主任技術者である私がCADで単結を書きたいと思ったときにJw_cadに辿り着き、実際に使用してみた感想を紹介します。
 この記事を読めば電気主任技術者や電気管理技術者にもJw_cadが適しているのか、どうすれば初めてでも使いこなせるようになるのかが分かります。

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私のCAD歴

 初めに私のCAD歴を紹介します。
新卒で最初に就職した会社が盤屋さんで、この盤屋さんで4年程2DCADの経験があります。
ただ、会社で使用していたCADはAUTODESK(オートデスク)社のAutoCAD(オートキャド)でした。
その為、Jw_cadは全くの初めてです。
 試しにJw_cadをインストールしAutoCADと同じ感覚で操作してみましたが、全く思い通りには動いてくれませんでした。

 種類の異なるCADを使用した事がある方には当然の事なのですが、一言でCADと言ってもどのメーカーがどのような用途を想定してソフトを作ったのかによって全く異なる操作性となっております。

 この為、この記事ではJw_cadを全く使ったことがない人の視点でどの程度使えるようになるのかを書いていきます。

私がJw_cadを選んだ理由

 現在の会社で私が元々使用していたPCにはAutoCADがインストールされておりました。CAD図面を確認する時にはこのAutoCADでファイルを確認していました。

 ところが、PCを新しいPCに変えたところ、Windowsのバージョンの問題で今まで使用していたAutoCADがインストール出来なくなってしまいました。

この時、会社に申請して新しいバージョンのAutoCADを購入するという選択肢もありましたが、私はわざわざ新しく操作を覚えてJw_cadを使用するという選択をしました。その理由は3つあるので紹介します。

理由1 無料で使用できるフリーソフトである。

 機能に制限なく無料で使用できるというのはとても大きなメリットです。

ひとまず使用してみて自分に合わないと思ったら使うのをやめればいいので、時間は費やしてしまいますが有料のCADに比べて導入のハードルはとても低いと思います。

理由2 長く多くの人に利用されている実績がある。

 長い間多くの人に利用されているというのも大きな強みになります。長く利用されている間に利用者の声を聞き入れバージョンアップしていますし、多くの人に使用されているのでトラブルの対処法についてもネットですぐに調べられます。

 windows版に関しては20年以上の歴史があるので実績は十分です。

理由3 書籍、Jw_cad電気設備設計入門との出会い。

 過去の話ですが、私はJw_cadを使用している方が身近に居たのでJw_cadの存在は知っておりました。しかし、その時はAutoCAD(オートキャド)に満足していたので、特に気にしませんでした。

 いざ、自分がJw_cadに興味を示したときは周りに使用している方いない状況でしたので、まずは書店のCADコーナーで下調べをしました。そこに並んでいた、Jw_cad電気設備設計入門という書籍と出会いました。私が確認した限り、Jw_cadの教本で電気図面の作成を教材としているのはこの書籍だけでした。中身を確認したところ、初心者の私の合っていると思い、購入しました。

 この書籍と出会わなければJw_cadで単結などを思い通りに書けるという自信がわかなかったと思います。

理由4 電気管理技術者としての独立に備える事が出来る。

 この記事のタイトルは電気主任技術者が単結などを書くときにお勧めのCADとしております。電気技術者とはしておりません。電気主任技術者は経験を積むことにより電気管理技術者として独立が可能となります。

 独立して個人事業主となった時には理由1の無料で使用できるという事がJw_cadを選択する最大の理由となります。

 私はずっとAutoCAD(オートキャド)を使用しておりましたのではっきり言って今はまだAutoCAD(オートキャド)の方が扱いやすいです。

 でも実際にJw_cadを使用してみて、慣れてしまえば特に不自由なく使用できると感じました。今後独立する事になった時にその時点からJw_cadを覚えるのは中々しんどそうなので今から慣れておきたいと思い、Jw_cadを選択しました。

私がJw_cadの操作を勉強した方法

 理由3でも少し触れましたが、私はJw_cad電気設備設計入門という本を購入し、この本の説明通りにJw_cadをインストール・操作をして基本を習得しました。

本に付属しているCDにはJw_cadのソフトをインストールする為のプログラムや図面を作成する為に必要なシンボル(図記号)のデータが入っており、ソフトの設定方法も詳しく書いてあります。設定に関しては設定項目の文面だけでは分かりずらい部分が多いので、本に書いてある通りに設定することでスムーズに図面を作成できる状態に出来ました。

 Jw_cad電気設備設計入門は一言でいうと丁寧すぎる位に説明がしてあり、初心者を強く意識している教本です。

どれ位丁寧かというと、最初にマウスの絵が描いてあり、クリックとダブルクリックの説明から始まります。その後最後までマウスのクリックはマウスの絵が一つ、ダブルクリックはマウスの絵を二つ書いて説明しています。この為、ある程度PCを使用できる方にとってはくどいと感じてしまう事もあると思います。

 参考に私が教本通りに操作するのに費やした時間を以下に記します。PC初心者になったつもりで、くどい説明もじっくり読んでこの時間なので慣れた人であればもっと時間を短縮できます。参考にしてみて下さい。

INTRODUCTION・・・3分

LESSON0 Jw_cadを使うための準備をする・・・15分

LESSON1 線や円をかく、かいた線や円を消す・・・10分

LESSON2 表(回路品番)をかき、保存する・・・50分

LESSON3 保存した図面を開き、盤図をかき加える・・・1時間40分

LESSON4 設備図作図の準備・・・25分

LESSON5 電灯コンセント設備図の作図・・・5時間

LESSON6 作図した図面をA2用紙にレイアウトする・・・1時間50分

APPENDIX・・・35分

合計・・・10時間13分

まとめ

 今回は電気主任技術者が単結を書く際にお勧めのCADについて紹介しました。勤務する会社で既に使用しているCADがある場合にはそのCADを使用せざるを得ないと思いますが、使用するCADをこれから選ぶ場合や私のようにソフトの更新が必要な場合などに選択肢の一つとして考えて頂くと良いと思います。初めてJw_cadを使用するのであれば迷わずJw_cad電気設備設計入門を購入して操作を覚える事をお勧めします。この本ではソフトの設定から図面の書き方、印刷の仕方、DXFファイルのインポートまでしっかりサポートされており、作図に必要なシンボルデータも付録のCDに収められております。

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